バック転ができるようになりたかった

——体操はいつから?

川戸さん(以下、K):中学校からになります。白銀中学校は八戸市内で唯一体操部のある中学校でした。そこの一期生に、現在、青森山田高校で男子新体操を指導されている荒川先生がいて、高校に入ったら一緒に体操をやらないかと誘われたのがきっかけです。正直言って、体操は苦手でした(笑)。でも、当時は親元を離れてみたいという気持ちが強くて、山田高校に進学することを決めました。

—— え! 体操は苦手だったんですか?

K: スポーツは全般的に好きでしたが、得意なのは球技でした。サッカー選手がゴールを決めた時にバック転を決める姿に憧れて体操部に入ろうと思ったのが始めた動機です。
実は、できるようになったら体操部を辞めようと思っていました(笑)。しかし、中学校時代の恩師が辞めさせてくれず、そのまま3年間在籍していました。その後、荒川先生から声をかけていただいて、青森山田高校へ進学したのですが、入ってみたらとてもきつくて(笑)。最初の1、2か月は親に愚痴をこぼすこともありました。でも、恩師にも仲間にも恵まれて、最後まで続けることができました。

—— 大学卒業後はどうされました?

K:もともと大学に入った理由は教員免許を取るためでした。中高大といい先生に恵まれたので、自分も先生になりたかったのです。スポーツ全般が好きなので、新体操に限らず部活の顧問をやるなど、教員の立場から若い人たちを盛り上げたいという気持ちがありました。
大学1、2年の頃、荒川先生とジュニアチームを作る夢を語っていたところ、大学4年になって荒川先生と中田先生(青大)から「やってみないか」と持ちかけられました。自分としては、八戸市に戻って教員になるつもりだったので、最後まで迷いました。
ジュニアチームの設立は、この先どうなるかわからないリスクもあったので、家族や親戚には反対されました。でも、失敗してもいいからやってみようと決めました。親には「5年で実現できなかったら八戸に帰る」と約束して許してもらいました。今、ちょうど5年目になりますが、やっと自分で生活していけるところまできました。

短命県返上に貢献したい

—— この先は、どのように進めたいと思いますか?

K:短命県と言われていますが、それは、子どもと働き盛りの人達の運動量が足りないからだと思っています。ここを改善しなくてはなりません。幼稚園や保育園にお声がけいただいて体操の指導に行くことがありますが、その時は運動の楽しさを伝えるように心がけています。小さい頃に運動の楽しさを知っておかないと、大人になってもあまり運動しなくなってしまいます。 社会人が仕事の合間を縫ってスポーツに取り組むのは、けっこう大変なことです。だからこそ、今後は社会人向けの企画をやっていきたいと考えています。仕事が終わってからでも参加できるよう、夜に運動できるプログラムを考えています。ただ運動するだけではなく、食と絡めたプログラムなど、楽しんでもらえる企画を考えたいと思っています。
子どもたちの指導に関しては、幼児からプロまでの一連の指導体制を作りたいと思っています。山田中→山田高→青大→プロまでは既にあるので、この流れを確立できれば、全国でもここにしかない取組になります。自分はジュニア担当として頑張っていきたいと思います。

夢はたくさんある

K:大学を卒業してからの2年間は、荒川先生の家に居候させてもらって、よく2人で夢を語っていました。その時に話したことが、今では実現しています。叶わない夢は無いんだと本当に思いました。人に話すと「やらなきゃ」という気になります。自分たちの活動を通して雇用を作りたい、大きな専用の練習所を作りたい、施設を子どもに無料開放して遊ぶ場を作りたいなど、夢や目標はたくさんあります。

—— 単にビジネスとして儲けるだけではなく、社会的課題の克服にも貢献したいとの考えなのですね。

K:NPO法人と一般社団法人はボランティア団体としての印象が強いのですが、現実問題として、ちゃんと利益を確保しないと継続的に運営していけません。今はスポーツを通じた健康づくりを盛り上げていくことを優先していますが、いずれ法人の在り方もしっかり考えていきたいと思っています。

変えるもの、変えないもの

—— 人口減少が進んでいますが、人口を増やす取組には時間がかかりますよね。少しくらい人口が減っても元気な社会を作らないといけないと思いますが、どう思いますか?

K:自分たちで「まち」を作る必要があると思います。青森の人は、待ちの姿勢が多いように感じます。自分自身も元々は受け身タイプです。新体操を通してそういうところまで恩師に教わったと思います。今、それが大きな財産になっています。
子どもたちにも、あいさつは徹底するように指導しています。時代に合わせていくもの、無くしたらいけないもの、両方あると思います。伝えないといけないことはしっかり子どもたちに伝えていきたいですね。これも、新体操を通して、荒川先生、中田先生から教わってきたことです。 指導者としては、30代までに両恩師がやってきたことを達成したいという目標を持っています。経営者としての感覚も磨かないといけません。2つの立場の両立は難しいと思いますが、やろうと思っています。

—— BLUE ties Impression の夢を教えて下さい。

K:3年後にジュニアで日本一を取りたいと思っています。法人としては、雇用を増やしたいですね。現在1人を雇用していますが、あと5年くらいかけて2~3人雇用できるようにしていきたいです。そのためにはもっと勉強しないといけないし、「ここで指導したい」と大学生に思ってもらえるように魅力発信に取り組む必要もあります。

——高校生へのメッセージをお願いします。

K: 周りにバカにされようが何だろうが、夢を持つことが大切です。そして、夢を持つだけではなく、失敗を恐れず行動してほしい。何でもよいので自分が没頭できるものを持ちつつ、様々なことに興味を持って行動してほしい。いろんなところに自ら足を運んで、体験してほしいと思います。

Q1高校生の時になりたかった職業は?

教員(子どもに携わる仕事)

Q2高校生の時にやっておけばよかったことは?

パソコンを使えるようにしておくこと
(アナログな自分なので)

Q3あなたが影響を受けたヒト・コト・モノは?

(ヒト)出会った恩師たち
(モノ)同世代の活躍
(コト) スポーツ全般(1つにこだわらず、色んなものができることでたくさんの人とのつながりができた)

Q4仕事でいちばんうれしかったことは?

子どもたちが笑顔で身体を動かしている瞬間を見るとき

Q5仕事でやらかした一番の失敗談を教えてください

いつも失敗ばかり…汗

Q6仕事をはかどらせるための潤滑油は何?

身体を思いきり動かす(ランニングなど)ことで気分転換をする

Q7今後の野望をおしえてください

青森に誰もが行きたくなる施設をもつ
スポーツを通じて、青森を元気にしていく

Q8生まれ変わったら、なりたい職業は?(今の職業以外で)

建築士(中学校までの夢でした)

Q9最近のニュースをどうぞ!

体操を通じて青森を盛り上げるイベントをします。
夏は「ぶるーnebuta」(7~9月)
秋は「BLUEフェスティバル」(10月)予定
冬は「BLUE」(2月)予定
是非お待ちしております。
お気軽にお声かけください!!

プロフィール

川戸 元貴(かわと げんき)

27 歳/ 八戸市出身/ 一般社団法人 BLUE ties Impression 代表理事/ 八戸市立白銀中学校→青森山田高校→青森大学→卒業と同時に現在の活動を始める

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